News from Dajabón, DR

I hope to share my observations in Dajabón, situated in the northwestern part of the Dominican Republic, through this blog site. ドミニカ共和国の北西に位置するダハボン州、人口1.8万のダハボン市の様子を、このブログを通じて共有できたら嬉しく思う。 写真も少しづつ載せていきたい。 Check photos here

Friday, May 26, 2006

An article about Haitian migrant workers

As I was driving to the town this morning, I saw through the window a group of Haitian males walking towards who-knows-where they would offer their labor in the farm. The scenery was nothing special, something that I have gotten too used to observe. Then, one article from a few months ago reminded me of the distance between what I see in front of me and the larger issue of the poverty in Haiti that embrace small encounters like the usual ones in the morning.

The article was about the Haitian migrant workers in the Dominican Republic, titled, “Tensions rising as Dominican Republic cracks down onillegal immigration.”
http://www.centredaily.com/mld/centredaily/news/world/13860098.htm


ハイチ労働者に関する記事

街に出てくる道で、車の窓越しに、ハイチ労働者のグループが農場に向かいてくてく歩いているのが見えた。ほぼ毎朝目にする、見慣れた光景だ。無表情の彼らを横目に通り過ぎるとき、ある記事が思い出された。そして、この記事を読んだとき、記事の扱っている課題が、自分の目の前の事象とぱっと重ならなかったのを思い出した。すぐ身の回りで起こっていることに対しては、それを「現実」として捉えるだけで、より広範囲のコンテクストの中に位置付け客観的に観察することが少ないのではないか、と感じた。
http://www.centredaily.com/mld/centredaily/news/world/13860098.htm

そう意識すると、記事の "I am from a poor country... I am poor and just looking for a life."
と言う声が、すぐ横を歩いているハイチ男性から聞こえてきそうな気がした。

The article was written by Frances Robles of the Knight Ridder Newspapers.

Monday, May 15, 2006

5月16日

ドミニカ共和国は明日5月16日に選挙を迎え、熱くなっている。2年に一度の州知事や市長の選挙で、PLD(Partido Liberación Dominicano)とPRD(Partido Reformista Dominicano)という2大政党が、キャンペーンを繰り広げる。ちなみにPLDもPRDも日本人にとっては「ペーエレデー」で発音が似ていて区別しにくい。5月に入ってからというもの、政党カラーである紫と白の帽子をかぶり旗を振った人たちがバイクや車で走り回り、トラック本体よりも大きいスピーカーを積んだトラックが地面が揺れるほどの音量でキャンペーン音楽を流し街を迂回するため、ゆっくり電話もできない。学校の授業もしばしばカットされているようだ。昨晩はテレビに、人気歌手がそれぞれの政党の応援コンサートをやる様子が、生中継で流されていた。

同僚も選挙活動で、先週から殆ど職場に顔をだしておらず、進めようと思っていたことも立ち止まりになっている。今日は公立学校もお休み。明日は店も閉まるらしい。そして選挙翌日の水曜日は、選挙結果に議論の花が咲くため、仕事にならないとか。「郷に入れば郷に従え」というが、どこまで従えばいいのか。今週末に企画されている村の青少年対象ワークショップの準備が進んでおらず、ちょっとイライラしているのだが、あさってまで待つしかない・・・

Saturday, May 13, 2006

~ぱなし

最近気付いたのだが、ドミニカ人は一般的に、「~ぱなし」的行動が多い。そう、やりっぱなし、言いっぱなし、もらいっぱなし、食べっぱなし、遅れっぱなし・・・ ある行動をとった後のフォローアップや後始末という習慣がないようだ。これはプロジェクトにも反映されている。村のマイクロ・エンタープライズ(零細企業)でポテトチップのような野菜チップを作っているのだが、地元カウンターパートのレポートは、どれだけ作ったかという生産量にのみ言及し、コストや儲けがいくらかという情報がない。多く生産すればする程よくやった、という、「生産しっぱなし」なのである。 電気も大抵つけっぱなし。停電で電気が戻ってきたときに分かるように、家の電気もスイッチをオンにしておくそうだ。常に水不足の村では、蛇口も開けっ放しの家がある。これも、水が来たとき(場所にもよるが、2-3日に一回)に溜めておけるように、蛇口を開けてバケツを置いておくのだが、留守中に水が来たりして溢れ出しているのを目にすることも。(水や電気が)あるときはとりあえず消費しっぱなし。「適度」とか「節約」という観念は薄いようだ。

救援物資とマイクロ・クレジット

村のマイクロクレジット・プロジェクトの受益者の一人であるドミンゴが、「マイクロクレジットのお陰で、中古トラックを買い、それで古着を売って、現金収入ができて、感謝している。」というようなコメントを本部からの出張団にしていたのを思い出す。

毎週ドミンゴの家のポーチに山積みされている古着はどこからくるのか?これは欧米からくる援助物資なのだ。ハイチ第二の都市、CapHaitienに船で運ばれてきた古着が、穴の開いたサイズの合わないぼろぼろのT-シャツを着ているハイチの子どもには届かず、ハイチ人仲介者を通してダハボンまで大型トラックで送り届けられ、それがドミンゴのところに届き、きれいに洗濯・アイロンがけされ、ダハボンから近辺の街の洋服屋へと売られていく。農村開発の一部として始まったマイクロクレジット・プロジェクトが、曲折された救援物資ルートに補完され、村人の生活向上に一役かっている。しっくりこないものがある。

ここに来てから蚊にかまれない日はない。朝起きたら日焼け止めを塗って蚊よけスプレーをかけるのが日課になっているのだが、少なくて2-3箇所、多いときは一日10箇所くらいかまれる。蚊よけに効くと言われるどくだみ茶やカレー粉は頻繁に摂取し、蚊よけスプレーとかゆみ止めは肌身離さず行動している。ディスコテカに行くときも、「かばん置いていったら?」と言われても、蚊よけグッズを持たずには安心して出かけられない。マラリアとデング熱の危険性がある地域なのだが、幸い私はまだ大丈夫。 この間、4ヶ月の赤ちゃんを抱っこしたコロンビア出身の友人が、「赤ん坊が私の肌をなめるから、蚊よけスプレーが使えないの」と言っていた。子持ちのフィールド生活は憧れるけど、蚊にいっぱいかまれそうだ・・・