News from Dajabón, DR

I hope to share my observations in Dajabón, situated in the northwestern part of the Dominican Republic, through this blog site. ドミニカ共和国の北西に位置するダハボン州、人口1.8万のダハボン市の様子を、このブログを通じて共有できたら嬉しく思う。 写真も少しづつ載せていきたい。 Check photos here

Wednesday, September 27, 2006

休校


昨日午後一時半ごろ、街からクラベジーナに行く途中、ダハボンの公立学校がある角で、15人ほど子どもたちが、「イクーコ!ボーラー!(ヒッチハイクのこと)」と叫んできた。2時から始まる「午後の部」に通う村の7年生の子どもたちだ。
「これから授業じゃないの?」と聞くと、
「授業ないんだ」
「なんで?」
「先生たち、ミーティングがあるんだって」
この強い日差しのなか、クラベジーナからヒッチハイクでわざわざ出てきたのに、Uターンなんて気の毒だ。さらに気の毒なのは、この7年生組、一年生から7年生まであるはずのクラベジーナの小学校に、8月末に新学期が始まっても7年生担当の先生が来ず、3週間、毎日制服に着替えて学校に足を運んでは、「まだ先生来ないから、家に帰りなさい」と校長に言われ、結局教育省が約束していた先生は配属されないまま、10km離れたダハボンの街の小学校に途中入学することになったのだ。新学期の3週間という期間は大きい。授業で「遅れ」を感じてそのままついていけず落第する子どもが出るかもしれないし、何より、学校に行くという子どもの基本的権利が尊重されず、「今日も先生が来なかったから授業がなかった」とぽかんとつぶやく子どもたちが、学ぶ意欲をなくしてしまうんじゃないかと心配だった。

そして昨日の出来事。たまたま予定していたある学校のカウンセラーとのミーティングを通じて、例の「先生たちのミーティング」は午前中一時間半で終わったことを知った。というのもこのカウンセラー、ミーティングに参加したあと、午後の仕事がなくなったので、家でシエスタ(昼寝)をとっており、遅れてやってきたのだ(しかも電話で起こされてから)。一時間半のミーティングのために午前の部、そして午後の部まで休校になっていいんだろうか。休校をいいことに、先生らは昼寝していていいんだろうか。

今年5月に出されたドミニカ共和国の貧困に関する世銀と米州開銀のレポート(1)に、この国の「不必要な学校年数」は中南米カリブのなかでも最も長いことが言及されていた。例えばこの地域で優等生とされるチリの場合、一人の子どもの平均就学年数は12.1年間、平均達成年数(何年間分学んだか)は10.4年、その差が不必要な年数で、1.7年間となる。ドミニカ共和国の不必要年数3.5年間は、ブラジル、ベリーズとニカラグアに次いでお粗末である。それもそのはず・・・

(1) Informe sobre la Pobreza en la República Dominicana: Logrando un Crecimiento Económico que beneficie a los Pobres. Banco interamericano de Desarrollo y Banco Mundial. Mayo 2006.

写真(上)毎日ヒッチハイクでダハボンの学校に通う村の子どもたち。(下)クラベジーナ村の農村小学校の休み時間。3人の先生がいる。

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