News from Dajabón, DR

I hope to share my observations in Dajabón, situated in the northwestern part of the Dominican Republic, through this blog site. ドミニカ共和国の北西に位置するダハボン州、人口1.8万のダハボン市の様子を、このブログを通じて共有できたら嬉しく思う。 写真も少しづつ載せていきたい。 Check photos here

Tuesday, November 15, 2005

ある言葉

開発協力を職業としていると、時々「何のため」、「誰のため」にやっているのか、この仕事の存在価値に疑問を感じることがある。のんびり好きで「今日を楽しく生きられればいい」ドミニカ人に、期限付きの開発プロジェクトは全く似合わない気さえする。

今日もそういう場面があり、ゆでたスパゲッティーのようなへたれた気分で、夕方ある女性の家を訪ねた。彼女は20数年前にダハボン市に特殊小学校を創立し、これまで校長として何千もの(主に知的)障害児の教育に関わってきた。この国には、何百という私立特殊学校があるというが、公立特殊学校はダハボンにあるのを含めて4校のみである。慢性予算不足の教育省からは特別な補助金もでないらしく、モノや教員の調整、児童の保護者との連絡等で日々目まぐるしく働いている様子は、2-3分彼女の職場にいれば分かる。

その彼女が、気力の抜けた私に、

Dame serenidad para aceptar lo que no puedo cambiar;
Valor para cambiar lo que puede y debe ser cambiado;
Y sabiduría para distinguir lo uno de lo otro.

Grant me the serenity to accept the things I cannot change;
The courage to change the things I can;
And the wisdom to know the difference.


変えられないことを 受入れる心の穏やかさを
変えられることを 変えてゆく勇気を
そして その両者を見分ける 知恵を 我に与え給え

という言葉をくれた。英語で聞いたことはあったが、スペイン語でそう言われると、ここでもこの言葉が呼吸できる空気があるんだ、となんだか少し元気づけられた。彼女の学校と協力している「障害に対する意識向上キャンペーン」の打ち合わせが訪問の目的だったが、それとは別に、ふにゃんとした気分が少し立ち上がった気持ちで、彼女の家を後にした。

0 Comments:

Post a Comment

<< Home